eveのまいにち


by eveharuka

カレルが見テル

チェコの作家カレル・チャペックの本を最近何冊か読んでいます。

はじめの1冊は、『園芸家12ヶ月』(小松太郎訳、中公文庫)。
真の園芸家とはどのような生き者かをユーモアたっぷり12ヶ月の章で説明。
今春から庭好きになった私を、どこかでカレルが見ているのではないか、と思えるほど園芸初心者の実態を言い当てていて苦笑。

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序章「園芸家になるには」を読み始めると・・・
「・・・素人園芸家になるためには、ある程度、人間が成熟していいないとだめだ。言いかえると、ある程度、おやじらしい年配にならないとだめだ。」

よしよし、おやじと言われてもおかしくない歳になってきた私。タイミングよし。

「そのうち自分でなにか花を一本植える。・・・そのとき指のどこかに傷をしていて、そこからでもはいったのか、とにかく血液のなかに少量の土がはいりこんで、一種の中毒、あるいは炎症をおこした。つまり園芸熱というやつにかかったのだ。」

私はこの園芸熱にかかったのだ!

「また、隣から伝染することがある。たとえば隣りの庭にムシトリビランジが咲いているのを見て、ひそかに考える。”ちくしょう、おれの庭だってさかんことはあるまい!おれだったらもっとすばらしい花をさかせてやる!”」

はははっ・・・ポーカーフェイスを装っていたのに、どうしてカレルは判った?

「それがきっかけになって新たにとり憑かれた園芸熱が、うまくいくたびに助長され、しくじるたびに鞭打たれて、ますます嵩じていく。勃然と蒐集熱がおこり、それに拍車をかけられて、カタログに名前が出ているかぎりの植物を、片っぱしから全部育ててみようと思い立つ。」

・・・図星。でも非現実的、とあっさり気持ちを入れ替えましたが。

今年経験した4月の章からは少し理解ができ、未経験の晩秋以降の章はチンプンカンプン。冬を越して春を迎えてから、またこの本を図書館で借りて読み返してみましょう。

カレルの兄、ヨゼフ・チャペックの挿絵も笑いに拍車をかけます。
こんな格好、確かにしている、している!
(画像は挿絵模写に彩色したもの)
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by eveharuka | 2012-12-04 01:00 | book